産後間もないのに、親戚や近所の人から「一人っ子はかわいそうよ!兄妹を作ってあげなきゃ」と言われます。どう言い返したらいいのでしょうか…
1人目の子育てに必死のお悩みママさん。
壮絶な出産を経験し、初めての子育てにあたふたする毎日。少し落ち着いてきたと思ったら、今度は周囲からの一人っ子に対するネガティブ発言…。
こんにちは!一人っ子ママ歴8年目のえぃママです。
みなさんは、お悩みママさんのような経験はありますか?私はこれでもかってくらい何度もあります…。
今回の記事はこちら!
▼一人っ子に対する「かわいそう…」という意見に言い返すべきかどうか
一人っ子子育て真っ最中のえぃママが自身の体験をふまえてお伝えします。
少しでも、一人っ子に対する不安、よくわからない生きづらさ…など、みなさんのモヤモヤが解消されれば嬉しいです!
▼初ママ必見!”一人っ子はデメリットしかない”のウソ・ホント
▼現役ひとりっこママが語る│一人っ子育児はメリットしかない!?
こちらでご紹介する対処法は、あくまでもえぃママの体験に基づいて書いたもの。人はそれぞれ、みーんな性格が違うように、一人っ子への考え方もいろいろですよね。
この対処法が正解だ!ではなく、実際にそういう向き合い方もできるんだな…という気持ちでお読みいただけたら幸いです。
日本における一人っ子の割合
まずは、一人っ子というだけでなんだか珍しいような目で見られるという事実。
「え、まだ子供一人なの?」「二人目の予定は?」って、あたかも子供は2人以上が当たり前かのように反応されることがありますよね。
そこで、まずは「かわいそう…」発言にどう立ち向かうかをお話しする前に、そもそも一人っ子がそんなに珍しいものなのかどうかをお話しします。
実際に行われた調査結果を見てみましょう。
2015年に実施された、第15回「出生動向基本調査」には下記のように記されています。
【夫婦調査】
引用元:国立社会保障・人口問題研究所
夫婦の完結出生児数(最終的な出生子ども数の平均値)は、前回調査に引き続き2人を下回った(前回1.96 → 1.94人) 。
半数を超える夫婦が2人の子どもを生んでいる一方で(54.0%)、子ども1人の夫婦が増加している(18.6%)。
出生動向調査とは、厚生労働省が行う「結婚と出産に関する全国調査」のこと。
完結出生時数は、結婚持続期間(結婚からの経過期間)が15~19年の夫婦の平均出生子ども数を表しています。
つまり、25歳で結婚した夫婦の場合、40歳~44歳の時点で子どもが何人いるか、ということです。
全体の割合はこちら。
・子供が0人ー6.2%
・子供が1人ー18.6%(←ひとりっこはココ)
・子供が2人ー54.1%
・子供が3人ー17.8%
・子供が4人以上ー3.3%
子供が2人の夫婦は全体の約半分、3人の夫婦は一人っ子夫婦と同じくらいの2割弱ということになりますね。
一人っ子は珍しいと思われがちですが、実は3人兄弟と同じくらいの割合で存在しているのです。
出生動向調査は、ほぼ5年ごとに調査が行われています。
2015年の調査結果は今から7年前のもの。少し古いように感じますが、現時点で発表されている最新の結果となっています。
16回目の調査は2021年に行われたようですが、まだその結果が発表されていませんので、そちらは発表され次第お伝えできればと思います!
なぜ一人っ子は珍しがられるの?
一人っ子の割合が分かったところで、新たな疑問が。
3人兄弟と同じくらいの割合で一人っ子がいるはずのに、やっぱり一人っ子は受け入れられていない気がします…
そうですよね、実際には一人っ子と3人兄弟の割合が同じだとしても、世の中がそれを認識していないのが問題ですよね…。
その原因はきっとここにあるのではないでしょうか?
ーそれは、「完結出生児数の変化」です。
今から20年前となる2002年の結果がこちら。
<第12回調査:2002年>
・子供が0人ー3.4%
・子供が1人ー8.9%(←ひとりっこはココ)
・子供が2人ー53.2%
・子供が3人ー30.2%
・子供が4人以上ー4.2%
完結出生児数は2.23人でした。
2015年の完結出生児数は、1.94人。確実に減少していますね。
さらに、一人っ子の割合を比較すると
▼2015年は18.6%
▼2002年は8.9%
なんと、13年の間に約10%も一人っ子の割合が増加しているんです!つまり、今と昔では一人っ子の割合が大きく異なるということ。
20年前の一人っ子の割合は全体の1割以下だったため、当時子育て中だった年代の方々や、それ以前に子育てをされてきた方々は、「一人っ子=珍しいもの」という固定観念があるのではないでしょうか。
ちなみに、25歳で結婚した夫婦の例で考えると、2002年の調査時に40歳~44歳だった場合、現在は60~64歳くらいの年齢層ということになります。
お悩みママさんのように、親戚や近所の人から「かわいそう…」と言われたことのある方、どんな年齢層の方だったでしょうか?
もしかしたら、一人っ子に対するネガティブ発言は、その方の年齢層、時代背景も大きく関係しているかもしれませんね。
「かわいそう」発言に言い返すべきか
確かに年齢層が高い方が多い気がします。でも実際に「かわいそう」と言われてしまうと、どう返事したらいいのか分かりません。
一人っ子が珍しいと思われた時代はすでに終わり、今では一人っ子は3人兄弟と同じくらいの割合で存在しています。
しかし、まだまだ固定観念を持って、ネガティブな言葉を投げかけてくる人もいるのが現実。
それでは、本題!一人っ子に対する「かわいそう」発言に言い返した方がいいのでしょうか?
ーズバリ、言い返さなくてOK!
いやいや、そう言われても…何を言えばいいのか分からない!ってなりますよね。でも何も言い返さなくていいんです。
私も出産直後から、親戚のおじさん、会社の上司、近所の人、さらには見知らぬおばさんまで…笑
これでもかっていうくらいに、「かわいそう」発言を受けながら子育てをしてきました。
最初の頃は、「二人目はまだまだ~」「仕事復帰もあるので~」とどんな理由で返答したらいいのか、考えてモヤモヤしながらその場をしのいでいました。
そして、その次にはイライラが出てきます。なぜ、他人にそんなことを言われなくてはいけないのか!?
「ほっといてください!」が本音です。
でも数年間言われ続けた私は、次第に考え方が変わってきました。
家族の事情はそれぞれなのに、どうしてあなたに理由を教えなきゃいけないの?と思うように。
今ではもう、何も言い返しません。
また言ってるな~と思って、相づちだけうって、話題を変えます。今のところはそれ以上突っ込んでくる人はいません。
それでも、さらに「兄弟はいいよ~」とガンガン攻めてくるような人がいたら、退避しましょう!笑
まさに逃げるが勝ちです。
一人っ子に対してネガティブ発言をしてくる人、頼んでもないのに兄弟の良さを押し付けてくる人は、悪気がないにしろ、人の気持ちを汲み取るのが苦手なんだなって思うようにしています。
自分の固定観念を押し付けて、相手が嫌な思いをすることに気づいていない場合が多いのかもしれませんね。
また、先ほどお伝えしたように、年齢層が高い方々は、一人っ子が珍しい時代で子育てをしてきたという事実を知っておくことも大事。
どんな人でも、ついつい自分の生きてきた時代と照らし合わせて話してしまいませんか?
例えば、子供と小学校の話をするときは、自分の小学生時代と比べながら話しますよね。「ママが小学生の時はね…」って。
何気なくしてしまっていますよね、自分が生きてきた時代との比較。
決して比較することが悪いわけではありません。大事なのは、その時代の当たり前を、今の時代に持ち越さないことなのではないでしょうか。
私は一人っ子に対する「かわいそう」発言を受け続けた経験から、そんなことを学びました。そして、自分の子供や会社の後輩たちにも、自分の当たり前を押し付けない生き方をしなくちゃと思っています。
お悩み対処法まとめ
▼一人っ子は3人兄弟と同じくらいの割合でいる
▼今や一人っ子は珍しくない
▼「かわいそう」発言には言い返さなくてOK
▼家族の事情を話す必要なし
▼逃げるが勝ち
▼自分の当たり前を押し付けない生き方をしよう
なんだか気持ちが楽になりました。そうですよね、自分の考えを押し付ける人はスルーでいいですよね!それに、年配の方からの一人っ子かわいそう発言は、時代背景からくるものと覚えておきます。ありがとうございました!
お悩みママさんの気持ちが少し楽になったようで良かったです。
私は、自分より年上の方に言われた場合は、すべて時代背景からくるものだと言い聞かせています。
また、年齢層が高い方以外にも、職場では自分の子供が2~3人のパパにもよく「二人目は?一人じゃかわいそうだよ」と言われていました。
そのパパの環境が、”兄弟がいる子供を育てる”環境であり、それが当たり前になっているからですよね。
当たり前って怖いですね…。
おまけの話
長年職場でお世話になっている70代の方も、子供の話題になると必ず「二人目は?」と言ってきます。もう何年も同じことを聞かれる私。
最近では、「それセクハラですよ~私はいいけど、絶対他の人に言っちゃダメですからね~!」と忠告しています。しかし、固定観念の塊さんなので、注意したところで聞いてはくれません。笑
全面的にいい人なのに、そこだけはもったいないなぁと思ってしまします…。
▼一人っ子の将来を心配する前に!親が子どものためにできる5つのこと
一人っ子ママ仲間のご紹介
▼2022年一人っ子芸能人ママまとめ│男の子?女の子?性別もご紹介します
▼シングルマザー芸能人│一人っ子ママ仲間って誰がいるの?
こちらでご紹介した対処法は、あくまでもえぃママの体験に基づいて書いたもの。人はそれぞれ、みーんな性格が違うように、一人っ子への考え方もいろいろですよね。
この対処法が正解だ!ではなく、実際にそういう向き合い方もできるんだな…という気持ちでお読みいただけたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)
コメント